米倉涼子主演ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子 第1話』あらすじ
2018年秋クールのテレビ朝日系・木曜ドラマ
10月11日放送の『リーガルV 〜元弁護士・小鳥遊翔子』第1話のあらすじです。
※この記事では事細かにネタバレがあるので、ネタバレが嫌な方は戻るボタンを押してくださいね。
リーガルV 〜元弁護士・小鳥遊翔子〜 第1話
元弁護士の小鳥遊翔子(米倉涼子)に電話をかける京極法律事務所代表弁護士の京極雅彦(高橋秀樹)。何回かけても一向に電話に出る気配がない。
京極はFelix&Temma法律事務所に小鳥遊を訪ねるも、受付から一年前に退所していることを聞かされる。「ひょっとして何か被害でも…?」と聞く受付の女性。被害って何ですか?と聞き返す京極に、焦ったように「あっいえ、何もなければ結構です。」と答え何かあったことを匂わせる発言をした。
その頃とある教会では、Felix&Temma法律事務所の社長の葬儀が行われていた。同事務所に勤務するエリート弁護士の海崎勇人(向井理)やアソシエイト弁護士の白鳥美奈子(菜々緒)が参列していた。そこに小鳥遊と思われる女性の後ろ姿を見つける。「あれ、小鳥遊じゃ?」と言う海崎に対し、「まさか。小鳥遊は海外に逃亡したはずじゃ…」と答える白鳥。
教会を出た小鳥遊は新聞の訃報の欄を確認していた。そしてその欄に載っていた代議士の葬儀に出向き、参列者の噂話から情報を盗み聞きしていた。
その葬儀が行われていた寺のお墓で手を合わせる青島圭太(林遣都)の姿が。遺族がやってきて「妻の自殺はあんたのせいだ」と罵倒を浴びせられている様子を遠くから小鳥遊は見ていた。
崖の上で思いつめたような表情をして下を眺める青島。そんな青島に久しぶりと声をかける小鳥遊。しかし青島は誰だかわからない様子。小鳥遊は強引に「死んじゃだめ」と詰め寄り海に飛び込み自殺するのを助けたのだった。
電車に揺られて帰る2人。小鳥遊のペースに振り回される青島だった。
大学で最後の授業を行なった京極。同じ事務所のヤメ検弁護士の大鷹高志(勝村政信)にどうして大学をやめちゃうのか問い詰められていた。実はある日講義に潜入していた小鳥遊から、一緒に正義の法律事務所を始めてみないかと持ちかけられていたのだ。
しかし例の小鳥遊は連絡がつかない、大手事務所もクビ、家賃滞納でマンションも退去。詐欺だという大鷹に、京極は自分の理論と容姿を褒めてくれた優秀な弁護士だといって聞く耳を持たない。
そんな京極に、小鳥遊は暴力団がらみで弁護士資格も剥奪されている女であると伝える大鷹。改めて詐欺に引っかかってしまったのではと後悔し始める京極だった。
その小鳥遊はというと鉄道BARで駅弁を食べていた。そこに青島もいてなぜあの崖にいたのか尋ねる。小鳥遊はスカウトをしにと。青島は小鳥遊が在籍中に、Felix&Temma事務所の面接を過去に受けていたのだ。
少しは成長したか問われ、正直に全然だと答える青島に「やっぱ見どころある」「初心を忘れてない。個人の心に寄り添おうとするあなたみたいな人が必要だ」と。一緒に事務所で働こうとスカウトするのだった。
出勤前の電車のホームで「痴漢です」という現場に居合わせる青島。安田という男性はやってないと主張するが駅員さんに連れてかれる。
その頃小鳥遊の事務所だという場所にやってきた京極と大鷹。そこに小鳥遊はいかにもチャラそうな若い男性を連れてやってくる。隣にいたのはホストの茅野明(三浦翔平)。隠れていた京極と大鷹は小鳥遊にバレて、事務所の中に案内される。
携帯が繋がらなくて不安だったけど、きちんと事務所が構えられていたことに満足した様子の京極。しかし大鷹はまだ信じ切っていない様子。「あんただれ?」と聞く小鳥遊に「検事として君とやりあった…いややりこまれた」と説明する大鷹。思い出した小鳥遊はすかさず「小鳥か」というので「大鷹だよ」とつっこむ大鷹だった。それをみて爆笑する茅野。
京極の他に優秀な若手弁護士も用意したからというが、青島はまだ出社していなかった。
肝心の青島はというと、今朝の置換の容疑者として取り調べられている被疑者の元に話を聞きにいっていた。「早く出るには罪を認めるべきだ」というが「やってない。やってない証拠などを証明するのが弁護士の仕事じゃないのか」と言われてしまう。
事務所に遅れて出社した青島は大鷹から小鳥遊が弁護士資格を剥奪されていたことを聞き、別の部屋でお気に入りのドラマ『現場百回』を見ていた小鳥遊に詰め寄った。「僕はFelix&Temmma事務所に雇われたと思って前の事務所も辞めてきた」と。
そんな青島に「大企業の利益のために働くのがあなたの理想なのか」「ここはあなたが弱者を救うための法律事務所だ」という小鳥遊。
パラリーガルの面接を行い、小鳥遊が強引に2名のパラリーガルを雇うことにした。しかしどちらも厄介者。元銀行員の伊藤理恵(安達祐実)は好きな人のために1億円を横領し服役した過去があるり、元警備員の馬場雄一(荒川良々)はストーカーで服役していた過去があった。
痴漢容疑で取り調べを受けていた被疑者が働く君島化学は、Felix&Temmma法律事務所のエリート弁護士海崎に担当してもらう依頼をしていた。
翌朝再び遅刻した青島から、痴漢被害の一件を聞く。仕事が入ってきたと喜ぶ一同だったが、それが痴漢冤罪事件と聞きがっくりと肩を落とす。痴漢冤罪事件は基本的に被害者が勝つ案件だと。
でもここは弱者を救うための事務所ですよねという青島に示談にするように被害者に言えといいショッピングに出かける小鳥遊。すかさず青島は「上越線 高崎駅の名物駅弁 だるま弁当」「山陽本線 西明石駅のひっぱりだこ飯」「函館本線 森駅のいかめしもおつけします」と小鳥遊に告げる。
すると人が変わったように「そこまでいうなら弱者を救いましょう」と立ち上がるのだった。
被疑者の元にやってきた小鳥遊と青島。あくまでもやっていないことを主張するので、小鳥遊は「なんか暑いね」といって上着を脱ぎ薄着になる。はだけた胸元を見てしまう被疑者に「クロだね」と言い放つ小鳥遊。裁判になったら検察はもっと理不尽なやり方で有罪に追い込むと。否定し続けると自分の人生や家族の人生が壊れるよと伝える。
そう言われた被疑者は「やってもいないのにやったと嘘をつけというのか?嘘をついてしまうとこの先ずっと諦めて生きていかなきゃならない気がする」と。
そんな被疑者からあの日は開発を続けてきたバイオテクノロジーの特許出願の日だったことを聞かされる。君島化学の研究開発部の同僚である富樫に連絡を取って欲しいと頼まれる。
呼び出された富樫に特許は無事に出願されたことを聞き安堵する被疑者。冨樫は信じていると伝えた。
あとで特許について調べた青島は、今回の特許の根幹のアイディアはほとんどが被疑者だったことを知り、見込み利益は300億円であると事務所のみんなに報告する。その額を聞き急に目の色を変えた小鳥遊は、やる気を出して部下たちに指示を仰いだ。
被疑者の元に君島化学の相原常務が、顧問弁護士の海崎を連れてやってきた。海崎はどうしてもやりあうつもりか聞く。「裁判になった時点で世論はクロだと決めつけ、会社の評判は落ちる。どうしても戦うつもりなら、自身の進退をはっきりさせてからにしろ」と軽く脅しをかける。被疑者は相原常務に助け舟を求めるも、会社も困っていると。
帰る途中の海崎と出くわす青島。自分が痴漢冤罪の件を扱っていると話す青島に「最低だ。君は被疑者と家族を地獄へ導き会社と社員を危険に晒しただけだ」と冷たくあしらわれてしまう。そこに小鳥遊がやってきて、喧嘩を売り青島を連れて去っていく。
被疑者に会いに行くと、被疑者は今までの姿勢からは一変、示談にしろという。しかし小鳥遊はその意見を却下した。
「人生には意地でも踏ん張らなきゃいけない時があるの。白旗あげちゃいけない時があるの。今がその時よ。あなたにはまだ戦う権利が残されている」と。
こうして京極法律事務所の一同は立ち上がるのだった。
まずは現場の駅で目撃情報の聞き込み、被害者女性大生の実態調査。
事件の内容について京極法律事務所一同は一連の流れを確認していた。
被害者の女性がいつも通り電車通学する途中、御茶ノ橋駅に近づいたところでお尻を触られていることに気づく。電車がトンネルに入ったときにドアで後ろに立っている男性を確認。御茶ノ橋駅を過ぎたあたりからスカートの中にも手を入れてきたため、次の西神田駅ホームに降りた8時21分に「痴漢だ」と叫んだ。
しかし被疑者は西神田駅に到着するまでの約10分にわたって、特許出願について同僚とメールのやり取りをしていたと主張している。
その一方で小鳥遊は、被害者女性が働くキャバクラに年齢をだいぶごまかして面接を受けていた。そこに例の女性が出社してくる。流石に年齢をごまかしすぎているので帰れと言われてしまうのであった。
第一回公判期日。被害者は痴漢被害後、怖くなって家に引きこもるようになったと証言する。何かと担当弁護士の青島も踏ん張るが、判事から検事へのアシストがすごくて、全て跳ね返されてしまう。
弱気な青島ではやりあえないと判断し、一期日増やしてもらい、次回の公判期日は元検事の大鷹に頼むことにした。しかし相手の検事が先輩で有罪率100%を誇るツワモノであることから降りてしまう。
公判に向かう被害女性。その肩には、小鳥遊がどうしても欲しかったが発売当日に売り切れて手に入れられなかったバックがかけられていた。
そんな彼女に「いいな〜そのバック」と声をかける小鳥遊。「確かあれって痴漢事件のすぐあとでしょ?引きこもってても買いに行けるんだ」と。そんな小鳥遊に「彼からのプレゼントで」と答えるが「あなたが買いにきたことは店員に確認済みよ」と譲らない。そして「覚えておいたほうがいい。「偽証罪の法定刑は3ヶ月以上10年以下の懲役だから」と言い残し去って行く。
第二回公判期日。結局また戦うことになった青島。
調書内容を検証するために証拠採用された鉄道の専門家も証人として呼んでいると言われ、法廷に入ってきたのは小鳥遊だった。
小鳥遊は鉄道研究歴30年で、カリスマ鉄子として数々の鉄道雑誌に記事掲載され、鉄道検定1級のライセンスも持っていた。
当日電車で通学途中だった被害者女性の行動が不審であると小鳥遊は述べる。
女性の通う大学は西神田駅で乗り換える必要があり、その乗り換えには1号車が一番階段に近い。しかし当日乗っていたのは、随分と離れた8号車。
しかも調書にはスカートの中に手を入れたと書かれてあるが、その時間の乗車率は200%以上。ドア付近に立っていた女性の位置だと、駅に着くと一度ホームに押し出されるはずなのに、また乗り込む際に再び被疑者の近くに立っていた。引きこもるほどのショックを受けたはずであれば、違う電車に乗り換えたり、別の車両を選択していたはずだと。
納得がいく説明をしているにも関わらず、なかなか折れない判事と検事。
そこで、トンネル内で被疑者の顔を見たことについての不可解な点をあげる。
事件当日のその車両にはテレビドラマの宣伝ポスターが貼ってあったポスターは一般聖人の目線の高さに貼られていて、乗客の姿が窓に反射する状況はありえないと。つじつま合わせのストーリーを作ったんだと言い切った小鳥遊。
それを傍聴席で聞いていた被害者女性はだんだんと自分が嘘をついているのが苦しくなり、泣き出してしまった。
被害者の証人尋問を求めた青島に対し、すかさず必要ないと主張する検事。
その瞬間、傍聴席の被害者女性が椅子から崩れ落ちてしまった。
彼女の口からは「ごめんなさい。許してください」と。
後日、被害者女性が被害届を取り下げたいという申し出をしたため、公訴は取り消し、被疑者の安田は無罪となったのだった。
君島化学では新しく開発部長に、安田の同僚である富樫が選出されていた。新製品開発の発表を考えている旨を、顧問弁護士の海崎に説明しているところに一本の電話が。安田が無罪になったという知らせだった。同時に相原常務の元には、青島から損害賠償の通知書が届けられた。
安田の自宅に会いにきた富樫。次の仕事を探すのを協力すると、いかにも仲間思いな感じを演出する富樫に、次の仕事を探すのはあなたの方では?という小鳥遊。
見せたいものがあると言い、安田と富樫に向けられた動画には茅野が働くホストクラブで飲む被害者女性の姿が。被害者女性は「痴漢です」というだけの仕事を、自身が働くキャバクラで知り合った富樫から頼まれたと話していた。
富樫は50万円で話を持ちかけていたのだった。富樫は安田の才能に長年嫉妬しており、安田を陥れようとしていたのだ。
一連の騒動に対して安田は「家庭の平穏を取り戻せた」のでよかったという。
君島化学に送られた損害賠償の通知書には、不当解雇、それによる精神的苦痛などに対し、慰謝料・損害賠償を含む100億円を求める内容が記載されていた。法的には一切払う必要がないと説明する海崎。そこに京極が君島化学に対する告発会見を開くことになった通達をしにやってきた。
「ふざけるな、これは脅しだ」という相原常務だが、海崎はフッと笑い「こっちの負けですよ」と言う。
損害賠償の通知と告発会見通達は、各々の理由で行われていて、法の抜け穴をついていると。和解交渉を進めるほかなかった。
ところ変わって。小鳥遊と青島。後半の時にはすでに真相を掴んでいたのに、どうして裁判の時に証拠の動画を使わなかったのか尋ねる青島。小鳥遊はそれに対し「それだと会社から和解金とれないでしょ?」と。100億円はハッタリで、3億になるだろうからうちの取り分は6000万円と嬉しそうに話す小鳥遊だった。
Felix&Temmma法律事務所の会長兼代表弁護士である天馬壮一郎(小日向文世)に、君島化学の件を伝える海崎。「海崎に一泡吹かせる若手弁護士がいたとは頼もしいじゃないか」と話す天馬に「小鳥遊です」と伝える海崎。
「小鳥遊さんが。今も元気にご活躍でしたか」という天馬の顔は笑っていたが、腕時計を磨く手には動揺が走っていた。
京極法律事務所では祝杯の準備が行われており、新しく茅野もパラリーガルとして採用された。
どうして京極を代表にしたのかと聞かれた小鳥遊は「貫禄がある人が座っていると信用できるから」と答える。「じゃあどうして僕を採用したんですか」と聞く青島には「お預け」と言ってはぐらかしたのだった。
おわり