有村架純主演ドラマ『中学聖日記 第1話』あらすじ
2018年秋クールのTBS系・火曜ドラマ
10月9日放送の『中学聖日記』第1話のあらすじです。
※この記事では事細かにネタバレがあるので、ネタバレが嫌な方は戻るボタンを押してくださいね。
中学聖日記 第1話
2015年4月
片田舎である子星平町の中学校の3年1組の担任として赴任した末永聖(有村架純)。
学生の九重純一郎が作った嘘を純粋に信じてしまっていた聖。その嘘が不謹慎だから生徒指導の対象になるから放課後残れと伝える。「え、まじで?」とおどおどする純一郎に「嘘です」と冗談を言って笑かした。
それを椅子をぶらぶらさせながら見ていた黒岩晶(岡田健史)は拍子抜けして思わずバランスを崩して椅子ごと後ろに倒れてしまう。
大丈夫?と聖が駆け寄り晶を起こしてあげる。晶は少し動揺していた。
夜、引越し荷物の荷ほどきがまだ終わらない部屋で、聖の教育実習を指導していた小学校教師の丹羽千鶴と飲んでいた。聖は川合勝太郎(町田啓太)と大阪と神奈川の奥地という遠距離恋愛をしていた。一緒に大阪に着いてこいと言われなかったので、夢であった教師として働けることにやりがいを感じていた。
翌日、先輩教師の塩谷先生(夏木マリ)に見た目が可愛いからといって、隙を作ることのないようにとお灸を据えられる。教師が全力で学校の評判を守るようにと。塩谷先生は嫌味ったらしいと学生の間でも評判だった。
女子生徒からはあざといと言われ、男子からは好評の聖。「聖ちゃん、可愛くない?」と聞かれる晶は「全然」と否定する。そんな晶はKY代表としてあまり好かれていない様子。晶は内向的で繊細な子だった。
夕方ご飯を買いに出かける聖。立ち上がる際に、パソコン作業で使うパスコードが書かれた紙を床に落としてしまう。聖はそんなことはつゆ知らず、その紙をだれかが拾った。
買いに出かけた聖は道中、夕日が綺麗だったので写真を撮るために立ち止まる。するとそこに自転車で通り過ぎる晶が。晶も自転車を止め、聖と同じように夕日の写真を撮ったのだった。その様子を見て嬉しくなった聖は晶に声をかけるが、晶は立ち去ってしまう。
家に帰った晶はイライラしていた。思春期で反抗期真っ只中の晶は、母親にも反抗的で母親が作ったお弁当も食べずに捨ててしまう子だった。母親はそんな晶を心配していた。ママ友の間では聖が若くて可愛い女性だとすでに噂になっていたからだ。
翌日、学校の廊下ですれ違った聖は晶に「何かあったら相談して。先生黒岩くんの力になりたいから。」と伝える。あきらが何も言わないので一歩近づき「昨日も思ったけど、黒岩くんって綺麗な顔してるね」というと、晶は聖の頬をひっぱたき「頼むからこれ以上イライラさせないで」と両腕を掴んで怒った。
夜、勝太郎とテレビ通話をする聖。勝太郎は会社の一角でテレビ通話をしていた。そこに原口律(吉田羊)がやってきて仕事をするなら帰れと怒る。一時間会議を前倒しにされ、テレビ通話を切らなければならなかった。
律はデキる上司だが、会議などの場に出向くと一気に声が震えて小さくなる。「震え声の原口」として有名だが、絶対に失敗しないらしい。そして社長の愛人という噂が亜あり、逆らったら島流しにあうとも。
来週に控えた三者面談の用紙を母親にギリギリで渡す晶。「学校からなんかあった?」と今朝聖を叩いたことを気にしていた。
その頃、聖が無くしたパスコードが書かれた紙を持ち出した犯人は、保護者に向けたメールを聖が書いたように偽装し送っていた。
翌日、晶が聖を叩いたことを誰にも伝えていないことを不思議がる晶。そんな授業中、学生たちの間では携帯に聖のブラが何色なのかというアンケートが回る。結果発表といい、九重がペットボトルの水を聖にかけようとした瞬間、晶は机をバンっと叩き防いだのだった。
塩谷先生が教室に入ってきて、授業終わりに携帯のアンケートのことを知る聖。女性的な服装、香りの強いシャンプーや整髪剤を使用しない、丈が短いスカートを履かない、ヒールではなくシューズをはくように注意される。
学生たちはそんな聖に夜間の外出や廊下を徘徊しているとかを忠告するメールを親に送っていることにムカついていた。点数稼ぎじゃないの?と。
三者面談。
晶の母親は仕事で少し遅れるので、先に2人で始めることに。聖は晶がペットボトルの水をかけようとするのを止めてくれたことにお礼を伝える。晶は聖に、自分が叩いたことをなぜ誰にも言わないのか問う。
「先生ごっこは楽しいか?」と聞かれたので「楽しいよ。生徒たちはみんな可愛いし」と答える聖。「じゃあ、僕のどこが好きですか?」と聞く晶。一瞬時が止まるが、そこに母親がどうしても来られないことを伝えに来た先生によって沈黙が破られた。
逆に母親の元へ出向く聖。その時に、聖が身に覚えのない生徒たちの裏情報メールを送っていることを知る。だから最近生徒たちと壁を感じるんだと納得し、学校に戻ってアカウントの解除をしてもらう。
大阪勤務の勝太郎だが、東京出張が入った。その際送別会に参加するので、話があるから聖も参加して欲しいと。このことを聖は千鶴に相談する。
車を走らせ翔太郎に会いに行く聖。翔太郎は聖に結婚を申し込む。送別会で周りから祝福される中、上司の律からの質問で、翔太郎がゆくゆくは聖にも大阪に来てもらうように考えていることを知る。それを聞いた聖は少し寂しそうな表情。その表情の変化を見逃さない律。そんな律はバーテンダーの女性とデートだと言い、2人の目の前でキスをした。律はバイセクシャルなのだ。
翔太郎が離れて聖が1人のところに、結婚のお祝いのカクテルを持って来た律。そんな律にこのまま結婚して仕事をやめてもいいのかと聞かれる。とはいえ遠距離続けるのも…近くにいる人を好きになるかもしれないし…。
それはないですと否定する聖だが、「絶対ありえないと思った相手を好きになったり、世間の常識から外れたりしても引っ張られる、落ちて行く経験が最高だ」と。
勝太郎のことが好き?幸せ?と聞かれ、嘘だと言ってくる律。
『恋愛は幸福を殺し 幸福はれないを殺す』という昔の人の言葉を出し、好きと幸せは両立しないと言い去って行く。
一方、晶は九重に引っ張り出され同級生たちと花火をしていた。その時るなに「黒岩はいっつも末永のことを見てる」と指摘される。「そんなわけ」と否定するが「わかるよ。だって私いつも黒岩のこと見てるから」と晶への好意をほのめかす。
そんな時にきちんと始末できていなかった火種が新聞紙に燃え広がり火事になってしまう。同級生たちはその場を離れようとするが、晶は自分の携帯が入ったリュックがそこにあったので火を消そうとする。その携帯の待ち受けにあの日聖と同じように撮った夕日の写真を設定していたからだ。
送別会にいた聖の元に、生徒たちが火事騒ぎを起こして病院にいる知らせが届く。急いで勝太郎の運転で病院に駆けつけた。晶が軽いやけどをした程度で軽く済んだので安堵したが、色々迷惑をかけてうまくいかないことにため息をつく聖だった。
海辺で待つ勝太郎のもとへ。勝太郎と2人で歩くところを偶然見てしまう晶。結婚することを知ってしまい、イライラして聖に当たってしまう。どうせ結婚するなら今すぐ教師を辞めたらどうかと。母親に態度が悪いと怒られ車に乗り込んだ晶は泣きそうだった。
自宅に着いた聖は弱音を吐いてしまう。そんな聖を翔太郎は優しく抱きしめ、側にいればすぐに話を聞いて相談に乗れると、一緒に大阪に行って暮らそうと伝えるのだった。
一方、晶の母親は晶が何を考えてるか分からないと伝えた。すると晶は「わからないよ。最近なんか変で…自分でも訳がわからない」と伝えた。そう言うと、反抗的だった晶は母親が作った朝ごはんを食べたのだった。
自宅で漫画を読んでいた晶だったが、ふと聖の婚約者である翔太郎を思い出し、イライラしてしまう。自宅に父親からの手紙が届いているのを発見するが、それを「あんたはまだ子供なんだから」と母親に取り上げられてしまう。「子供扱いすんなよ」と怒って出て言ってしまう晶。
母親は晶を追って玄関を出たところで、晶の様子を見に訪ねて来た聖に会う。母親は晶が出て言ったことを話し、聖も探すことに。
夜になって雨が降る中自転車を走らせる晶を見つける。晶は20キロ以上離れた繭ヶ浜海岸に行こうとしていた。送るからと、自分の車に乗せる。濡れている晶に拭くものを渡そうと探していたのを見て、晶は上にきていたパーカーを脱ぎTシャツになった。少しどきっとする聖。
雨が降る様子を見て晶はつぶやく
春夜 雨を喜ぶ
好雨 時節を知り
春に当たりて 乃ち発生す
聖が古典の授業の時に取り上げた漢詩だった。
授業の時に聖は景色が見えると話していたのだが、晶も「本当だ。景色が見える気がする」と。
聖は自分が好な漢詩でこの気持ちを誰かに伝えられたらと思っていた、それをわかってくれてありがとうと感謝を伝える。
出発しようとハンドルを握る聖の手を掴む晶。キスをするかのように聖に近づく晶だったが、そこに勝太郎から電話がかかる。外に出て話している一瞬の隙に、晶は脱いだパーカーを置いたまま外に出て物置の影に隠れてしまうのだった。
家に無事着いたと母親から連絡をもらう聖。
そんな聖が知らないところで、ネットの掲示板に聖の写真付きで投稿する人影が。パスコードが書かれた紙をパクった犯人だ。その投稿には「来年結婚するんだって」「あざとい」「チクリ魔」「婚約者は大手商社マン」「玉の輿」「学校やめろ」といったプライベートな内容も盛り込まれていた。
翌朝、その掲示板を見た生徒たちは黒板に色々書いたり、「先生やめればいいのに」と口ずさむ。辛い表情を見せる聖だったが、黒板の文字を消しながら「やめない」と。
先生をやめない。経験不足でなめられるのもしょうがないけど。
素敵な婚約者だっている。だけどその人を置いてきた。みんなに会いたくてここにきた。みんなのそばにいる。頼ってもらえる先生にいつかなる。
と強い意思を生徒たちの前で言い切ったのだった。
そんな聖を見て微笑む晶。
勝太郎にも教師をやめないことを伝えた聖。そのことを上司の律に伝える。会社が法人契約しているマンションなので、律と聖は同じ階の向かいに住んでいて、よき相談相手になっていた。
翌朝、投稿途中で出会う聖と晶。晶が忘れていったパーカーを返して先に学校に向かう聖を走って追いかける晶。廊下を渡る聖の姿が見えたので「先生!」と声をかける。気づいた聖は窓を開けて話を聞いてあげる。
「先生、僕、先生のこと好きになっちゃいました」
「好きになっちゃいました」
驚く聖。
「でもどうしていいか。全然わかりません」
おわり